誰も知らない

備忘録

赤羽の格安ピンサロに行ったら白鵬が出てきた回

今年の2月頃、思い立って赤羽のピンサロに行った。

 

普段は風俗に行くことなど滅多に無いが、その日は程よく酒を飲み上機嫌であった

こと、また社会人になり自由に使える金が微妙に増えたこともありサクッと風俗でも行くかと思い立った。

 

赤羽にしたのは帰り道の途中だったから。

面倒なので大してサーベイもせずに昭和の香り漂う格安のピンサロに特攻した

(大塚にあるような激安店ではない)。

 

値段は確か20分2回転で6000円かそこら。学割が効かないのが痛い。

 

自分は比較的ストライクゾーンが広い方だと思っているし、風俗嬢に対して求めることもあまり無いのでフリーで入った。

 

値段が値段なので目を瞠るような美女が現れるとは思っていなかったが、かの大横綱である白鵬に姿かたちが酷似した女性が「あやかです♪」というノイズと共に現れた瞬間は血の気がサーっと引いていくのが分かった。

 

一瞬どころか数秒は事態を飲み込めずにいたが、白鵬から筋肉をそげ落としたような、言ってしまえばミシュランマンのような体型の全裸の女性が自分の体に触れた段階でようやく現実を直視出来た。

 

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その時は既に蛇に睨まれた蛙よろしく一切の身動きが取ることが出来なくなっていた。

 

風俗に関して明るくないので分からないが、ピンサロでも「チェンジ」というものは使用出来るのであろうか。

 

どちらにしろ余りの恐怖で喉がカラカラに渇き声を発することが出来なかったので関係ないことではあるが。

 

プレイタイムの10分間に何が行われていたか、記憶が抜け落ちているので

仔細を記すことは出来ないしする必要も感じないが、悪夢のような時間を過ごし顔の筋肉が引き攣っていたことだけは確かである。

 

 ↓悪夢の10分間を過ごす僕のイメージ図

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未知との遭遇を経て人間として二回り成長した僕は2人目の嬢と対峙した。

 

鬼が出るか蛇が出るかという気持ちでそわそわしていたが、キツネ顔の美人が出てきたおかげで大相撲赤羽場所の苦い感情がキレイさっぱり流れていくのを感じた。

 

コンビニの店員だったとしたら一回の勤務で数十人のサラリーマンに生きる

活力を与えることが出来るであろうルックスの彼女がどうしてモンゴル出身の最強力士と同じ風俗店に勤務しているのだろうと不思議に思ったが、片方の胸が無かった。

 

初めに「胸無いんだけどいい?」と聞かれ、貧乳という意味なのだろうと思ったが、先っぽの方が無かった。

 

病気の治療で乳房を切除したのだろうが、特に気にもならないし、向こうも触れられたくはないだろうから何も聞くまいと決意した。

 

彼女の性格は知らないが、心の痛みを知り尽くしたことから来るような妙な腰の低さが感じられ、少し胸が痛んだ。

 

店を後にし、白鵬似の女性に性的なサービスを施された(と思われる)事による

自己嫌悪や、体の一部を失ってなお風俗店に勤務する女性を目の当たりにしたやるせなさが脳みその中でないまぜになっていた。

 

何も考えない為に、乾燥しきった夜の空気を吸っては吐くことに集中した。